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九州四十九院薬師霊場会とは

九州四十九院薬師霊場会についてのご紹介です。

九州は古来、日本の大陸への玄関口として、東南アジアへの窓口として、先進的に数々の新しい文化を取り入れて参りました。
首都圏であった奈良や京都に先だって、新しい文物に接する機会にも恵まれていたと思います。
しかしながら、いつの間にか、最果てが西果てとなって、都を遠く離れた寂しい都びたところとのイメージが作り出されてしまいました。
かっては、燃えるような熱情に溢れる数多くの求道者たちが、この地に留まり、やがて西の国をめざして旅立ちました。
そして帰途、都への道すがら、命がけで求めた新しい実りを随所に遺されました。九州各地には、それらの足跡が点在しております。
薬師信仰は、人々の病の苦しみからの解脱を願う、仏教伝来とともに根づいた、切実にして身近な信仰であります。
この薬師信仰と九州ならではの仏剃を一体化して、新しく「九州四十九院薬師霊場会」を制定し、全国に巡礼の呼び掛けをいたすこととなりました。

巡礼といえば、四国八十八カ所や西国三十三カ所は余りにも有名でありますが、私たちの九州四十九院薬師霊場会は、九州独自の文化が、先人の努力によって今日まで護持された寺々の集まりであります。
薬師信仰という、真筆にして敬虐な古い形の祈りを通して、神と仏が共存した、日本らしい信仰の形態を回顧しつつ、幅広い信仰文化の創造をめざしております。
地図で見れば、九州は狭い島でありますが、一巡すれば、想像をはるかに越えた長行程であります。
四十九院には、人里近くの寺が、周りの都市化にしたがって、街のさなかに芸を並べるに至った寺、山路を訪ねて奥深く分け入る寺、古い歴史のたたずまいが随所に溢れている寺、旧跡を復興して新しく建てられた寺等々、魅力がいっぱいです。
どうか皆さま、新しい寺院巡りの旅にお出かけください。きっと新しい発見があります。
み仏とのふれあいが、皆さまに感動を呼び起こし、皆さまの人生を豊かにすることを確信します。

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