第32番 護国山 金剛乗寺

寺院・札所写真01
山門と境内
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天長年中(824〜34年)に空海によって開かれた金剛乗寺は、かつて「西の高野山」と称されるほどの規模を持つ真言宗の大寺院でした。その後衰退したところを後鳥羽天皇の勅願により再建され、さらに宝徳年中(1449〜52年)に宥明法印住職によって再興されました。それからも幾度かの盛衰はありましたが、現在でも多くの市民や観光客に親しまれている山鹿最古の名刹です。

山鹿は温泉地として有名ですが、文明5年(1473年)に温泉が枯れてしまったとき、村人に懇請された宥明法印住職が硫礦山浄瑠璃寺(現在の薬師堂)を建立、祈願をして温泉を復活させたことで、宥明法印住職は山鹿温泉の大恩人といわれています。宥明法印が遷化したとき、紙細工の名人・山口兵衛が数百もの紙灯籠を作り霊前に供えたのが山鹿灯籠の起こりとされ、大宮神社へ奉納されるようになったのは延徳3年(1491年)頃からといわれています。

境内には本堂や薬師堂のほかに如意輪観音堂や大師堂があり、観音堂では金色に輝く見事な観音様を見ることができます。参道には石工・甚吉によって造られた丸いアーチ型の石門があり、市の特別文化財工芸品に指定されています。また、円の形が「縁」に通ずるとして、縁結びのパワースポットとしても知られています。

詳細情報

寺院・
札所名
護国山 金剛乗寺ごこくざん こんごうじょうじ
住所〒861-0501 熊本県山鹿市山鹿1592
電話番号0968-43-3539
FAX0968-43-3609
宗旨高野山真言宗
本尊薬師如来
公式サイトhttp://loveshaman.web.fc2.com/
Instagramhttps://www.instagram.com/vajrayana_temple/

恒例行事

聖天浴油
日時:毎月16日(3月12〜16日大祭)
弘法大師御影供
日時:毎月21日
温泉祭り
日時:4月第2土・日曜

アクセス情報

アクセス
方法
【電車・バスの場合】
JR鹿児島本線・木葉駅よりタクシーで28分。
または木葉駅より九州産交バス・桜町バスターミナル行きにて「植木(熊本)」で下車し、山鹿温泉行きに乗り換え「山鹿温泉(八千代座入口)」下車後、徒歩3分。
【車の場合】
九州縦貫自動車道・九州自動車道・植木ICを出て20分。または九州自動車道・菊水ICを出て15分。
駐車場あり(普通車10台可)