大永元年(1521年)、日向国の八戸城主・津隈越後守が肥後から薬膳如来を勧請し、八戸地区に建てられた薬現寺が、昌竜寺の前身となります。その約100年後、寛永の頃(1624年)に津隈宣次が現地に移して再興、開山に月山心浦和尚を迎え、雲峰山昌竜寺と改称しました。
十世法田長昌住職のころに聖・如意輪・子安の三観音を迎え、八戸滝(60mの大瀑布を誇る名勝)を雨乞いの霊場としました。特に安産、繁昌、交通安全の霊場として賑わいを見せています。また、約300年前に岩熊井堰(延岡用水)を開いた恩人・藤江監物(ケンモツ)父子の終焉地があり、菩提寺となっています。監物堂には、3tの灰石より掘り上げた不動尊を本尊として、父子が祀られています。
旧本堂は延岡城二の丸の書院が絵天井とともに移築されたもので、250年余り村民の信仰を得ていました。平成10年(1998年)に新本堂をすべて地元・日之影町産の木材を使って新築し、薬現寺の本尊であった薬師如来像を修復。格天井には多摩美大教授宮いつき先生監修による「絶滅危惧種」が描かれ、全国に紹介されました。旧本堂の天井絵は、現在は監物堂に安置されています。
薬師霊場となってからは、「薬師健康にぎり仏」が平家伝説の持仏として重宝され、九州中から受けに来られるほどです。また、心と体を護る「薬師心身健康守り」も大変人気があります。背景に祖母傾国定公園をいただく高千穂の神々に護られた仏の里で、どうぞ心身を清らかに休めてください。
しずかなる
心の中に すむ月は
波もくだけて 光とぞなる(道元禅師)
詳細情報
寺院・ 札所名 | 雲峰山 昌竜寺 |
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通称 | けんもつさんのてら |
住所 | 〒882-0301 宮崎県西臼杵郡日之影町七折舟ノ尾2369-1 |
電話番号 | 0982-88-1327 |
FAX | 0982-88-1327 |
宗旨 | 曹洞宗 |
本尊 | 釈迦如来 |
寺宝・ 文化財 | 肥後伝来薬師如来・延岡城牧野家書院天井絵・絶滅危惧種絵天井 |
公式サイト | http://sansui.me/ |
恒例行事
- 宮日アイカルチャー講座
- 日時:毎月第2水曜 15〜16時
- 場所:宮崎市イオンモール2F
- お問い合わせ:TEL0985-60-8176
- 薬師健康の集い
- 日時:毎月第2土曜 午後2時
- 内容:坐禅、写経、法話(茶話) 2時間半
- 料金:有料(金額はお問い合わせください)
- 南無喫茶説法
- 日時:毎月第3土曜 午後7時
- 場所:延岡虎屋菓子店
- 内容:抹茶・菓子付
- 料金:有料(金額はお問い合わせください)
- お問い合わせ:TEL0982-21-5825(要予約)
- 初薬師新年会
- 日時:1月7日(七草) 午後1時
- 内容:写経、納経、新年祈祷、七草粥、座談
- 星まつり大祈祷
- 日時:2月3日(節分)
- 内容:健康・厄払い(祈願申込み1月25日まで)、豆まき
- 八戸瀧観世音縁日
- 日時:旧1月16日
- 内容:大祭日は縁日前の日曜日終日滝洞窟
- 花まつり大般若祈祷
- 日時:旧4月16日
- 内容:大般若転読祈祷・赤ちゃん健康祈願、甘茶、もちまき、祝宴
- 日之影町流れ灌頂(かんじょう)
- 日時:8月15日 夕刻
- 内容:精霊舟に火を放って流す奇祭(国土省河の行事百選)
- 延岡用水恩人藤江監物大遠忌
- 日時:旧8月17日
- 内容:延岡土地改良区農家参拝
アクセス情報
アクセス 方法 | 【電車・バスの場合】 JR日豊本線・延岡駅より宮崎交通バス・高千穂センター行きにて「舟の尾」下車後、徒歩9分。 【車の場合】 JR日豊本線・延岡駅より33分。 |
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駐車場 | あり(普通車40台) |