神護寺のはじまりは大永7年(1527年)、僧・中栄によって創建され、山岳信仰に篤い豊後地方で修験者の道場として栄えていました。
神護寺がある大分市鶴崎は、豊後を支配する大友氏が衰退してからは肥後熊本城主・加藤氏の飛地領(飛び地領土)となり、さらに細川氏が所領を受け継ぎます。細川氏二代光尚は寛永18年(1641年)に神護寺を再建し、鶴崎の総鎮守に敬っていた劔八幡宮の社寺としました。
天保3年(1832年)に四国八十八ヶ所の本尊を勧請し、高城観音の分霊を迎えるなどして勢いが盛んでしたが、明治維新の神仏分離によって著しく衰退してしまいます。その危機を救ったのが先代住職で、鶴崎地区に散在する無縁塚を一堂に集めて丁寧に供養し、その僧本来の姿に帰依した人たちが浄財を寄せて再建が叶ったそうです。
また、本堂に安置されている「迷企羅(めきら)大将像」は100年以上前から行方不明となっていたもので、ネットオークションに出品されたことをきっかけに複数の人の厚意が繋がり、令和5年(2023年)3月に鶴崎の地へ戻ってきました。現在はどなたでも見ることが可能です。
詳細情報
寺院・ 札所名 | 宝劒山 神護寺 |
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住所 | 〒870-0106 大分県大分市鶴崎国宗654 |
電話番号 | 097-527-2577 |
FAX | 097-527-2577 |
宗旨 | 臨済宗妙心寺派 |
本尊 | 阿弥陀如来 |
寺宝・ 文化財 | 釈迦牟尼仏・大黒天 |
恒例行事
- 大師講
- 日時:毎月21日(1月、5月、9月は大師講大祭)
- 十日恵比須
- 日時:1月10日
- 節分会
- 日時:2月3日(節分)
- 施餓鬼
- 日時:8月8日
アクセス情報
アクセス 方法 | 【電車・バスの場合】 JR日豊本線・鶴崎駅より徒歩17分。 または鶴崎駅より徒歩4分のバス停「鶴崎駅前」で大分バスに乗り換え「鶴崎橋」下車後、徒歩6分。 【車の場合】 東九州自動車道・大分宮河内ICを出て14分。 |
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駐車場 | あり(大型車1台、普通車7台可) |