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檜原山 正平寺

  • 本堂
  • main-eyecatch-jiin-11-1.jpg 仏法興隆、世界平和を願い平成21年11月建立
  • main-eyecatch-jiin-11-2.jpg 島木の部分に梵字七字を彫刻された貴重なものであり、平成15年3月、県指定有形文化財に指定

縁起

崇竣天皇御即位元年(西暦587年)釈正覚上人が初め犬ヶ岳に長福寺を創立し、その後寺を当山に移し一寺を建立したのが当寺の開創である。

天平勝宝四年(752年)勅願所と定められ、以来山を「桧原山」、寺を「正平寺」と称するようになった。安和二年(969年)大講堂が建立され、以来、国府の所管するところとなり、鎮護国家の祈願道場として豊前山岳仏教の修験霊場として英彦山・求菩提山と共に隆盛をきわめた。

大字中畑、福土の二村が寺領であったが、黒田氏中津城主の時(1587年)米百石を附して没収された。細川、小笠原氏を経て、奥平氏に至り、山上における全ての堂宇の営繕を負担され、奥平富之進昌高氏は天明七年(1787年)上宮本堂を建立された。

明治初年正平寺を本寺として九ヶ坊の末寺を有したが、明治維新の変革により山林全部を国有林に編入され、明治11年3月庫裡消失、同21年山火事により上宮本堂を焼失したため、石龕三宇を建立して本尊を安置している。明治23年宗達により大分県下一円福岡県京都郡と併せて天台宗務支所となった。

明治29年、又不幸にして大講堂・鐘楼・みこし三体・当寺縁起、その他宝物一切を焼失し、現在の講堂は明治35年に復興したものである。平成13年、県下最大の梵鐘が復興された。

県指定無形民俗文化財である「お田植祭」は神仏習合の名残をいまに伝える貴重な行事である。

第11番 檜原山 正平寺

所在地 〒871-0411
大分県中津市耶馬溪町中畑1422
電話:0979-54-3260
名称 檜原山 正平寺(ひばるさん しょうへいじ)
通称 檜原山(ひばるさん)
宗旨 天台宗
本尊 阿弥陀如来
寺宝・文化財 薬師如来像・不動明王・みこし三体・往生要集仏画・石造宝塔・石造鳥居・千本カツラ
マップ
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定期的に行われている行事をご紹介致します。

日時 行事名称 内容
2月第1日曜日 節分鬼会 星祭...
4月第2日曜日 ひばるまつ(神仏習合御田植祭) 11時 法要。13時30分 みこしお上り。14時 御田植祭。15時 餅まき(終了)。駐車場有、マイクロバス可、大型バス不可。...

千本かつら

千本かつら正平寺から700m北にあり、一株から二十本位にわかれた「かつら」の大樹である。当山で修行した役の行者が大和のかつらぎ山から持来て植えたものと言われ、上半月は宇賀神の霊がやどるとの伝説がある。常世の樹(石牟礼道子著)に紹介されている。

(昭和28年4月県指定天然記念物指定、株の周り約10m)


石造宝塔(一号)

石造宝塔(一号)正平寺から100m。開山正覚上人の墓と伝えられている。塔身は四角、各面に四仏を半肉彫りしてある。吉野時代の作。他に巨岩の上に立てられた二号宝塔(藤原時代作)もある。(町指定文化財)


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